老犬の夜鳴きはなぜ起こる?シニア犬に多い原因と飼い主ができる対策
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「シニア期に入ってから、愛犬が夜中に鳴くようになった」
「今まで朝まで眠っていたのに、夜になると落ち着かない」
そんな変化に戸惑っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
犬の夜鳴きにはさまざまな原因がありますが、特にシニア犬の場合、加齢による身体や生活リズムの変化が関係していることがあります。
夜鳴きは愛犬からの大切なサインかもしれません。
今回は、老犬・シニア犬に夜鳴きが増える主な原因と、毎日の生活の中で飼い主さんができる対策についてご紹介します。
犬の「夜鳴き」とは?
犬の夜鳴きとは、夜間に「クンクン」「ワンワン」と鳴いたり、遠吠えをしたりする行動のこと。
夜鳴きだけでなく、
- 夜中に何度も起きる
- 部屋の中を歩き回る
- 寝床に入ってもすぐに起きる
- 飼い主を探すように鳴く
- 昼間はよく眠るのに夜になると活動する
といった様子が一緒に見られることもあります。
若い頃にはなかった行動がシニア期になって現れた場合は、「年齢のせいだから」と決めつけず、愛犬の身体や生活に何か変化がないか観察してみましょう。
シニア犬が夜鳴きする主な原因
1.生活リズムの変化
年齢を重ねると、犬も睡眠のパターンが変化することがあります。
日中に眠っている時間が長くなり、その結果、夜になってもなかなか眠れないというケースも。
昼夜の生活リズムが崩れることで、夜中に目を覚ましたり、鳴いたり、歩き回ったりすることがあります。
2.不安や寂しさ
視力や聴力などが低下すると、これまで問題なく過ごしていた場所でも不安を感じることがあります。
特に夜は周囲が暗く静かになるため、飼い主さんの姿が確認できないことで不安になり、鳴いて呼ぶ犬もいます。
寝床の場所を変えたり、飼い主さんの気配を感じられる環境にしたりすることで落ち着くこともあります。
3.関節など身体の不調
「眠りたいのに身体が気になって眠れない」という可能性も考えてあげましょう。
シニア犬は年齢とともに関節や筋肉などに変化が起こりやすくなります。
寝返りを何度も打つ、横になってもすぐ起き上がる、同じ姿勢を嫌がる、立ち上がりに時間がかかるといった様子がある場合には、身体の不調が隠れている可能性があります。
4.トイレや喉の渇き
年齢によって排泄の間隔が変化し、夜中にトイレへ行きたくなることもあります。
自分でトイレまで移動することが難しくなっていたり、飼い主さんに知らせるために鳴いていたりする可能性も。
夜鳴きした際には、排泄や水分補給を求めていないかも確認しましょう。
5.認知機能の変化
シニア犬の夜鳴きで考えられる原因のひとつが、加齢に伴う認知機能の変化です。
夜鳴きのほかにも、
昼夜が逆転する、目的なく歩き回る、狭い場所から出られなくなる、以前できていたことが難しくなる、飼い主への反応が変わる
などの変化が見られることがあります。
ただし、こうした行動だけで認知機能の問題と判断することはできません。
身体の痛みや病気など、別の原因によって似た行動が現れることもあるため、気になる変化が続く場合には獣医師へ相談しましょう。
老犬の夜鳴きに飼い主ができる対策
夜鳴きを止めることだけを目的にするのではなく、「なぜ眠れないのだろう?」という視点で環境を整えることが大切です。
日中に適度な活動を取り入れる
体調に問題がなければ、日中に散歩をしたり、外の空気や日光に触れたりする時間をつくりましょう。
長時間の運動をさせる必要はありません。
シニア犬の場合は、その日の体調を見ながら無理のない範囲で身体を動かし、昼と夜のメリハリをつくることがポイントです。
寝床を見直す
シニア犬にとって、寝床の快適さはとても重要です。
柔らかすぎて立ち上がりにくくないか、身体に負担がかかっていないか、暑すぎたり寒すぎたりしないかなどを確認してみましょう。
滑りやすい床にはマットを敷くなど、夜中に起きても安全に移動できる環境を整えておくことも大切です。
夜の不安を減らす
真っ暗な環境で不安そうにする場合は、足元が確認できる程度のやさしい明かりをつけてみるのも一つの方法です。
また、寝床を飼い主さんの気配が感じられる場所に移すことで安心する犬もいます。
愛犬の性格に合わせて、落ち着いて過ごせる環境を探してみましょう。
毎日の生活リズムを整える
食事・散歩・就寝・起床などをできるだけ一定にすると、犬にとって一日の流れが分かりやすくなります。
特にシニア期は、大きな環境変化が負担になることもあります。
できるだけ安心して過ごせる、予測しやすい生活を心がけましょう。
夜鳴きが続く場合は動物病院へ
シニア犬の夜鳴きを「老化だから仕方ない」と考えてしまうこともありますが、身体の不調や病気が隠れている場合もあります。
特に、夜鳴きが突然始まった、食欲や排泄にも変化がある、身体に触れると嫌がる、歩き方がおかしい、呼吸が苦しそう、夜だけでなく日中の行動にも大きな変化があるといった場合には、早めに動物病院へ相談しましょう。
受診する際には、
「何時頃から鳴き始めるか」
「どのくらい続くか」
「鳴く前後にどんな行動をするか」
などをメモしておくと、獣医師に状況を伝えやすくなります。
夜鳴きしている様子を動画で撮影しておくのもよいでしょう。
シニア期は「小さな変化」に気づくことから
犬のシニア期には、睡眠だけでなく、食事や散歩、身体の動きなど、さまざまなところに少しずつ変化が現れます。
「最近、夜中に起きるようになった」
「以前より不安そうにしている」
「寝ている時間が増えた」
そんな小さな変化も、愛犬の今の状態を知るための大切なサインです。
夜鳴きをただ困った行動として捉えるのではなく、「何か伝えたいことがあるのかもしれない」という視点で、身体の状態や生活環境を見直してあげましょう。
シニア期になっても、その子らしく穏やかな毎日を過ごせるよう、年齢や体調に合わせたケアを続けていくことが大切です。